佐野研二郎というキュレーションデザイナー

佐野研二郎というデザイナーが燃えていますね。

彼が作成した、2020東京オリンピックのエンブレムのデザインが、ベルギーにある劇場のロゴ・フォントが酷似しているという疑惑から火がつき、彼の現在までのデザイン全てに疑いの目が向けられています。

2chを始めとする様々なところで、彼が手がけたデザインが「他の画像を流用している」という、疑わしき証拠が次々と見つかり、ウォーリーを探せ状態が始まりました。

 

そんなことはさておき、私が注目したいのは、彼のパクリ行為ではなく、彼のキュレーション能力です。

 

『キュレーションメディア』ということばは、もうほとんどの人が聞き慣れたことばでしょう。『NAVERまとめ』は情報キュレーションサイト、『スマートニュース』はニュースキュレーションアプリ。近年、情報を0から作り出すのではなく、今ある情報をつぎはぎして情報を組み合わせた、まとまった情報を作り出すのが流行りです。その行為を『キュレーション』と呼んでいます。

 

そこで今回の佐野研二郎氏に「キュレーション」をかざしてみましょう。

 

確かに「パクった」と罵声を浴びせられてもおかしくないほど、彼の作品は他の画像や作品に酷似しています。しかし、その作品を見ていると「あっ、これも佐野研二郎氏のものなのか」と知るような見慣れた作品もあり、それなりに彼の作品には一目おいても良い点がありますね。

「アート」というのは0を10や100にするもの。
「キュレーション」は1や10を、100や1000にするもの。

彼にあったのはその、0からアートを作り出す才能ではなく、今あるアートをつぎはぎして(インスピレーションされて)新たなアートを作り出す才能(キュレーション能力)だったのではないでしょうか。

 

今回の2020東京オリンピック・エンブレムのデザインも、ベルギーの劇場のロゴデザインに加えて、スペイン・バルセロナにあるデザイン事務所「Hey Studio」の作品も真似ているのではないかという噂もあります。

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この噂が本当であるとするならば、これら2つを組み合わせて、今回の2020東京オリンピック・エンブレムのデザインを作ったこになります。ぱっと見、東京や日本どちらも象徴する良いデザインのようにも見えなくもありません。

 

作することは認めることはできませんが、もしかしたら彼にあったのは、デザインのセンスではなく、キュレーション能力だったのかもしれません。もうこれからは、いっそ開き直って、キュレーションさせて欲しいデザインの作成者の許可をもらい、『キュレーションデザイナー』として活躍してはいかがでしょうか。

 

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