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取材する前に記事の価値は既に決まっている|取材準備リストに「食事」を追加しよう

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取材をする際、情報収集や質問項目の整理などの準備は、基本中の基本。しかし、準備がそこで終わっている方が多いかもしれません。

最近は「取材を行う前に複数回食事を行う」ことが増えてきているそう。

先日ライター向けイベントに参加してそのことを知りました。今回はイベントの内容を踏まえた記事です。

 

「メディアに取り上げられる」というのは、失言をしてしまえば、悪評判が広がりますし、記事にした時に意図せぬ表現で掲載されてしまうことがあります。取材される側からすると少し怖いですね。最近ではSNSが起爆剤となって、会社の株価を下げることもありますし、より注意深くなります。

取材に慣れていないと、やはり身構えます。そして会社の顔として取材に応じていれば、「綺麗な物語」が多くなりがちです。綺麗な物語が悪いわけではありません。しかし本音が建前の背中に隠れると、情報の価値が低くなり、読んでいても心が躍動する記事になりません。

 

「これは言わないでおこう」

 

この心の壁を壊すことで、本音を引きずりだすことができます。そのためには「この人になら話してもいいかも」と思わせる信頼関係が必要です。そこで、取材の前に食事をします。

飲みや食事の席で、「あまり人に言えないこと」を「ここだけの話…」として伝えると、親密度が上がり、「この人になら話してもいいかも」と感じて、相手も本音や秘密を暴露しやすくなりますよね。

「食事」は、聞き出し役に徹する「取材」と違い、「ここだけの話」を伝えられる状態にあります。食事での会話の内容は、録音しないですし、記事にもしないので、秘密の暴露をお互いしやすくなります。より親密な関係になれるので「この人になら話してもいいかも」と頭を切り替えさせられます。食事だと、食べながらなので、適度な間も作りやすいですし、気持ちも緩みやすいというメリットもありますね。

 

複数回食事をした後の本番、取材中ではさらに、話を伺いながら、話題の終わりごとに

  • 「これはオフにしておきますね」
  • 「これは記事にしても大丈夫ですか?」

というフォローを入れることで、「バズらせたい」の気持ちだけでなく、配慮の気持ちを示せます。「この人になら話してもいいかも」「とりあえず話しても、変な情報載せないでくれそう」と安心し、情報の規制がさらに緩みやすくなります。

食事で「これは言わないでおこう」を「この人になら話してもいいかも」に変えることによって、取材でより本音やリアルな情報を引き出すことができます。取材をする前から、記事の価値の上限が決まってくるので、取材をされるなら、準備のチェックリストに、「食事」を入れてみてはいかがでしょうか。